特徴

  • 分解能や精度はΔΣ型に譲るが,低消費電力で他入力にしやすい特徴から多くの分野で使われる.
  • 多くのワンチップマイコンに内蔵されたA-Dコンバータも多くはSAR型.(例えば,dsPIC33FJ06GS001も)

メリット

  • サンプリング周波数を上限以下なら自由に決められる.
  • 消費電流が小さい.
  • マルチプレクサと組み合わせれば入力チャンネル数を簡単に増やせる.

Note:

マルチプレクサ・・・複数の入力信号から1つの号を選ぶ切り替え器のこと.

デメリット

  • 18bit以上の分解能では高精度を得にくい(DNL特性の悪化).
  • 精度が悪いと出力しないコードが有る(ミッシング・コード).

参考文献

[1]   松井邦彦,” A‐Dコンバータ活用成功のかぎ―変換のメカニズムと性能の引き出し方”,CQ出版社,東京都.2010.